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ネジ締め作業から生まれた改善
- 2022.06.24
- 現場が語るブログ
こんにちは。第二製造部の寺澤です。
今回は現場の組立作業から思いついた改善をご紹介いたします。
材料素材がステンレス、取り付けるボルトもステンレスだと「ガジり」を起こして締め付けトラブルが起きる事があります(かじり付きを起こし焼き付く現象)。
そこで焼付防止スプレー(油)を使用しますが、ネジ頭には油を付着させたくない事からちょっと工夫をされた提案です。
件名:焼き付け防止スプレーの噴霧方法の改善
提案者:Nさん
今までのやり方
・ネジが入りにくい事が多々あり、そのまま作業を進めるとネジがガジると言う不具合がある。
・その為、ハンドタップを立て直し、ネジに焼付防止スプレーを噴霧して対応、ネジ頭に油が付着している問題がある。
・ネジ頭に油が付着した状態で製品出荷は出来ない為、ネジ頭の油を拭き取る必要がある。
・ハンドタップでタップ立て直し作業中にタップが折れると言うトラブルもある。
提案
・ポリウレタンを用意し、ネジ径に近い穴径を設けた。
・ポリウレタンの溝穴に油を溜めるよう焼付防止スプレーを塗布する。
・その溝穴にネジの足部のみを入れて油を付けるようにした。
・必要なネジ足部のみ油を付ける事が可能、ネジ頭の拭き取りも不要になった。
・タップを立て直す作業がほぼ不要になり作業時間の短縮、またタップの購入費用の削減に繋がった。
このように必要な部分だけを油を塗布し、余計な手間を省くと言った事例でした。
また何か良い改善がありましたらご紹介したいと思います。
それではまた。