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圧着作業の改善
- 2018.10.05
- 現場が語るブログ
こんにちは、第二製造部の寺澤です。
第二製造部では電気配線を組み込んだ製品作りをしております。
その為、電気配線の端子を圧着する作業での「困りごと」を解決した事例を今回は紹介致します。
作業の内容は一方から温度ヒューズの芯を入れ、逆方向からハーネス線を入れ、スリーブ端子の
位置を突き合わせ、手動圧着工具でカシメをするといった作業です。
通常、手動圧着工具は手に持って、ハンドルを握り使用します。
【改善前】
温度ヒューズ、ハーネス、スリーブ端子を片手で押さえながら、反対の手での圧着作業をします。
圧着する際にハーネス線がスリーブ端子から抜けてしまうといったことがあり、両手がふさがって
しまうので非常にやりにくい作業でありました。
また連続して行う作業の為、圧着工具の持ち替えが大変であります。
【改善後】
圧着工具の持ち替えをしなくて良いように固定冶具を木製端材にて作成しました。
圧着最中にハーネス線が垂れさがって、端子から抜けないように固定冶具に台も取付けました。
温度ヒューズ、スリーブ端子、ハーネスを突き合わせるまでは今までと同様ですが、圧着工具を持
ち直さなくて良くなり、その状態で圧着工具のハンドルを下げると圧着されるようにしました。
これによって1個作業するのに10秒程度の時間短縮、今まで困難だった作業をやりやすくなり、
数量も多くなるとより効果があります。
今回の改善は単純に工具を固定する冶具を作り、工具の持ち直しをしないように作業改善をした
といった事例です。
足踏み式油圧工具を使用したら?と言った手段もあるかと思いますが、コスパは手動圧
着工具の方が良いです。
それではまた。