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3Dプリンタを使ってみる
- 2018.04.26
- 現場が語るブログ
こんにちは研究開発室の鈴木です。
3Dプリンタが弊社に導入されて3カ月ほどが経ちますが、
思った以上に稼働率が高く、様々な用途に使われています。
立体的な製品のビジュアルや感触を確認するのはもちろんの事、
製品を組み立てるための冶具や、性能試験を行うための部品など幅広い用途で活躍しています。
物は試しで 3次元CADで作成した「実現屋の匠(たくみ)くん」も3Dプリンタで造形してもらいました。
まずは匠くんの3次元データを作成します。
匠くんが倒れないように、台座を取り付けてみたのですが、
台座がなくても自立できるように中に空洞を作って重心を調整してみました。
樹脂の射出成形であれば、部品を分割したり、アンダーカットを気にしなければなりませんが、
こういったことを気にせず形にできる点が3Dプリンタの強みでもあります。
こちらが3Dプリンタ(光造形)です。
この3Dプリンタは「SLA方式(UV硬化方式)」と呼ばれるもので、UV硬化樹脂の液体に、
紫外線レーザーを照射して、一層ずつ硬化させて3次元造形を行うタイプです。
造形されたものは逆さに上から吊るされた状態で出来上がります。
こちらは装置から取り外した状態です。まだ液体がついているため、アルコールで洗浄します。
木の根のように見える細い樹脂は、「サポート材」と呼ばれるものです。
何もない空間に3D出力しても、重力で下に落ちるので、造形物を一時的に支えるために必要なものです。
液体を落とすとこのようになります。さらに樹脂を硬化させるために、しばらく紫外線を照射します。
硬化が終わったら、サポート材を取り外して完成です。
← 正面から見た写真です
← 側面から見た写真です
← 背後から見た写真です
特に難しいことも無く簡単にできました。すごい!!
台座がなくても自立できるように3次元CADで調整したので、台座と外して立ててみると・・・
問題なく立ちますね。 水平が出ていないとすぐ倒れるようですが(;^_^A
樹脂の造形がこんなに簡単にできるとは非常に驚きました。
実務にもどんどん活用していきたいと思います。
それではまた